ご無沙汰です。なんやかんやで更新頻度は年一くらいで落ち着きそうです。
みなさん、スリーズブーケはご存知ですか?
ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ発の同女学院1年の日野下花帆と2年乙宗梢のユニット、スリーズブーケのことなのでありますが、
これがまぁいいのなんのって!!
いいところと言われるとめちゃくちゃあるんですが、今回はその楽曲にフォーカスしてタイトル回収していきたいと思います。いやぁしかし日野下花帆を演じる楡井希実さんがたまに見せる強い女の顔がたまらんのですよ
ではいってみましょう。
【スリーズブーケの涼宮ハルヒ性】
いきなり何を言ってるんだという感じですが、僕がスリーズブーケに触れた割と早い段階で持った感想です。
ちなみにですがその当時の僕は蓮ノ空本編ストーリー1話のみ視聴。せーはす全話視聴という声豚的推し活をしてたので、楽曲については正直「ほぇ〜好きな曲多いなぁ」くらいの触れ方だったのです。
それこそ作業用BGM的な摂取をして、しばらく聴いているとだんだん歌詞も頭に入ってくるようになるんですね。
そこで違和感を覚えます。
「スリーズブーケの曲、別になんてことない日常を綴っているだけなのでは??」と。
ぼーっと受容する分にはなんか壮大なスケールの話に聞こえてたんですが、
たとえば「Mix Shake!!」は我慢せんと好きなだけ飲み食いしようぜですし、
自分がスリーズブーケに落ちるきっかけとなった名曲「眩耀夜行」だってみんなが空見上げてるうちに抜け駆けしちゃおうよ、をエモーショナルに歌っているだけなのです。
じゃあなぜ僕はスリーズブーケにでかいスケールの世界観を感じたのか?
それは多分歌詞に散りばめられた言葉によるものだと考えています。
例に挙げた2曲ですと、
前者は「冒険」「瞬間」
後者では「誰も知らない場所」「神様」「銀河」といった、おおよそ先ほど紹介したそれぞれのテーマに対しては強すぎる表現が使われています。
ここまで読んでくれた豚諸君は平成の時代から生き長らえる大キモオタク(ゾルトラーク)だと信じているので心当たりがあると思います。
そうです、これセカイ系のフォーマットじゃないですか??
僕とキミの何でもない関係性が、巡り巡って世界を揺るがすとんでもない出来事の発端になっている、みたいな俺たちの好きなアレです。
そして受け手の我々がそういう感想を持ってしまうのはスリーズブーケ(主に梢センパイの方だと思うのだけれど)が2人だけの世界に浸っているから。2人で世界は完結しているのだから、日常の些細な出来事だってそれは大冒険であり、神様にも笑われちゃうようなことにもなるんですよね〜。たまらん。
【スリーズブーケのまどマギ性】
推敲していてハルヒ編えらく雑な締め方になっていて驚きました。
さてさて、もう一つのテーマに移ります。
ここまでの内容からも何となく言いたいことは伝わっているかもしれませんが、
「梢センパイあなた暁美ほむらじゃない?」です。
これも蓮履修の割と早い段階で思っていたことなんですが、実はいまいちしっくりきていませんでした。
確かに梢センパイによる花帆さんへの特大感情は暁美ほむら→鹿目まどかへのそれと比肩するものだとは思いますが、
とはいえほむらちゃん同じ時間を何度も巡ってるしなぁ…という雑念が頭の隅にチラついていました。
なんならこの怪文書も構想段階では『スリーズブーケは令和のハルヒ』という題目を付けて前半部分で終わっているはずなのでした。
後半セクションを生み出した本質情報、それは「伝統曲」という概念です。
どうやら蓮ノ空のスクールアイドルクラブには各ユニットに代々受け継がれている伝統曲なるものがあるらしいと、数日前に知りました。
当代スリーズブーケが歌う楽曲の中に、彼女らで作ったものとそうでないものが混じっているということです。
この伝統曲の存在により、歴代スリーズブーケの連綿たる関係性を背負った日野下花帆と乙宗梢という構図が浮かび上がってきます。(そこにある一瞬を永遠にしよう)←そのままカメラのキャッチコピーになってほしい
さらに、蓮のスクールアイドルクラブ、スリーズブーケにどのくらいの歴史があるのかは語られておらず、
歌うことに決めた楽曲に対して、実は梢センパイは楽曲を生み出した当時の2人のことをよく知っているのかもしれないし、もうずっと歌われていなくて、誰が作ったのかも分からないような歌を花帆さんのために掘り出してきたのかもしれない。エグい。
かくしてスリーズブーケ解釈に"歴代のスリーズブーケの存在"という重層的な厚みが加わりました。
何代遡っていけるのかも分からない、これまでのスリーズブーケの歴史全部を花帆さんに向けているのだとしたら、もうこれは魔法少女スリーズブーケとしか言いようがありません。本当にエグい。
【最後に】
先週蓮ノ空のライブに行った感想は「なんか年齢層高くない??」でした。
かく言う僕もμ'sでラブライブを離れ、りえーらで戻ろうとして戻れず、今に至るわけですが、
ラブライブ離脱層が割とたくさん戻ってきているらしいです。
そんな旧時代のオタクたちに受け入れられる要因の一つとして、今回紹介したような平成のフレームワークによって表現される安心安全の世界観づくりがあるのではないでしょうか?
ライブでは村野さやか役の野中ここなさん(17)←犯罪
が「ずっとライブがいいよね、でも先に進まないとダメだから仕事とか勉強頑張ろうね(意訳)」的なことを仰っておられました。
自分の頭にはこの怪文書の構想があったので、そんな素晴らしくも胸を打つ名スピーチを聴きながら光の中を進むなっすちゃん(17)と、ただただ過去の楽しかった時代の追体験にしがみつき、闇に吸い込まれていく自分(アラサー)との対比に吐きそうになっていたという話です。
でもでもでもストーリーも演者も楽曲もライブもアプリもマーケ戦略もめちゃくちゃ良いからみんなも蓮ノ空応援しような!!!